5月の風
音の欠けたオルゴールから
あの日のメロディー
卒業の記念に
あなたがくれた
はしゃいでる時も
笑ってる時も
どこか淋しげだった
黙っていなくなる
いつもこんな風に
ねえ
気付かないまま
振り向けばいつでも
あなたの影ばかり
今
この坂を登れば
夢からさめるのかも
知れないけれど
まだ
ひとりじゃ歩けないよ
部屋に残ったぬくもり
今は
胸に抱いて眠ろう
ほつれかけた
シャツの襟に
あなたを感じながら
それでも流れてく
時は止まらずに
凍えそうな季節は過ぎ
やさしい5月の風
あなたをいつの日も
忘れたくないけど
ねえ
気付けばほら
いつの日か私を
待ってる人がいる
今
この坂を登れば
夢に見てた明日に
歩き出せる
もう
私ひとりじゃないよ
大きな愛に包まれ
強く強く
歩いてゆこう